National Instruments(NI)の日本法人である日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は8月7日、ソフトウェア設計型コントローラ「NI cRIO-9068」を発表した。

同製品は、NI CompactRIOプラットフォーム用コントローラで、「NI LabVIEW」およびI/Oと互換性を維持しながら、新たに設計を行っており、XilinxのZynq-7020や7シリーズFPGAなどの最新デバイスなどを取り入れ、従来製品より4倍性能が向上している。

また、LinuxベースのリアルタイムOSを搭載したことで、C/C++によるリアルタイムアプリケーション開発が可能になり、LabVIEW Real-Time、およびC/C++のいずれのアプリケーション開発においても柔軟性が向上した。

さらに、動作温度範囲は-40~+70℃に拡張されている。この他、同製品と同時発表された「LabVIEW 2013」と合わせて使用することで、NI Linux Real-Time OSのコミュニティにある豊富なライブラリやアプリケーションにアクセスして、制御/監視システムを補強することができる。

なお、NI CompactRIOコントローラについて同社は、LabVIEW再構成可能I/O(RIO)アーキテクチャに基づいており、開発時間やコストを最小限に抑えながら、要件の厳しい組込制御/監視タスクをこなすことができるとするほか、採用システムは世界各国で稼働しており、過酷な環境などでも活用されているとしている。

ソフトウェア設計型コントローラ「NI cRIO-9068」