LINEは8月2日、NAVERサービスに対する不正アクセスを行った人物を特定し、個人情報の流出は確認されなかったと発表した。侵入を行った人物は日本国外在住で、現地警察とLINEの連携によって特定に至ったという。
NAVERサービスに対する外部からの不正アクセスは、7月19日にLINEが公表。LINEアプリやlivedoorの会員情報などには影響が及ばなかったものの、NAVERまとめやNドライブ、NAVER Photo Album、pick、cafeといったNAVERサービスへのログインが一時遮断されていた。
現地警察と同社の技術スタッフによる検証や、本人の自供から、169万2496件のNAVERアカウント情報は、不正ログインによるアクセスやデータの改ざん、第三者へのデータ提供がないと確認されたという。また、スタッフ立ち会いのもとで、同アカウント情報は削除された。
同社では不正アクセスを受けて、ユーザーが再ログインを行う際に、メールアドレスによる本人確認とパスワードの再設定を行っていた。しかし、個人情報流出がなかったことを受けて、8月2日の15時から、これらの措置を解除。パスワードの再設定を行っていないユーザーを対象として、従来のID・パスワードをそのままNAVERサービスで利用できるようにしたという。
LINEは、ユーザーに対し「お客様に多大なご心配、およびお手数をおかけしました」と謝罪するとともに、不正アクセスに対する監視体制の強化と再発防止を行うとしている。