Googleは2013年7月31日、Ipsos MediaCTと2011年から実施しているスマートフォンの利用に関する大規模調査「Our Mobile Planet」の2013年版データを公開した。3回目となる本調査では、昨年は26か国だった対象国を48か国に広げ、先進国だけでなく、東南アジアや東ヨーロッパなどの国々との比較も可能となった。

調査結果によれば、2年前には6%だった日本のスマートフォン普及率は、2013年には25%まで拡大した。ただし、今回の調査対象国で最もスマートフォン普及率が高い韓国(73%)やシンガポール(72%)と比べると、依然として日本では従来型の携帯電話が主流であることがわかった。

日本のスマートフォン普及率は25%まで拡大したが、韓国やシンガポールに比べると低い

それでも、日本人のスマートフォン利用は非常に活発で、特にテレビ視聴時の同時利用率は58%と、他のスマートフォン普及先進国である米国(53%)、シンガポール(42%)、韓国(47%)よりも高く、従来型の携帯電話でよく見られた「テレビを視聴しながら」の利用が多いことがうかがえる。

スマートフォンでも、従来からよく見られた「テレビを視聴しながら」の利用が多い

日本ではショッピング中のスマートフォン利用も活発で、3人に1人(32%)がショッピング中の商品について品定めするときにスマートフォンを使ったことがあると答えており、他国の2割台に比べて高い数字である。

また、日本は世界でもっとも有料アプリのインストール数が多い国だった。1人あたり平均11.5個と、今回の調査対象国の中で唯一2桁に到達している。次いで有料アプリインストール数が多かったのは香港(9.8個)、次がオーストラリア(7.5個)と、上位をアジア太平洋地域の国が占める結果となった。

有料アプリを多数利用しているのも日本ユーザーの特徴だ

このほかにも、「Our Mobile Planet」から独自のデータ分析を行うことができる。