ルネサス エレクトロニクスはが7月29日、同日開催の取締役会において、同社ならびに子会社間の吸収合併および子会社の称号変更を決定したことを発表した。

同社はこれまで、収益の強化に向けた組織再編を推し進めてきており、今回のグループ内の設計・開発、製造、販売体制の再構築もその一環。これにより、費用構造の改善と、それによる収益基盤の強化、意思決定の迅速化、業務の適正化・効率化による競争力の強化などが実現できるという。

今回決定された組織再編策は以下の4つ。

  1. 同社100%子会社であるルネサスエレクトロニクス販売(ルネサス販売)を親会社であるルネサス エレクトロニクスが吸収合併
  2. 同社100%子会社である設計・応用技術会社のルネサスマイクロシステム(RMS)がルネサスデザイン(RDC)を吸収合併し商号をルネサスシステムデザイン(RSD)に変更
  3. 同社100%子会社である設計支援会社のルネサス武蔵エンジニアリングサービス(武蔵ES)が、ルネサス北伊丹エンジニアリングサービス(北ES)およびルネサス高崎エンジニアリングサービス(高崎ES)を吸収合併し、商号をルネサスエンジニアリングサービス(REG)に変更
  4. 同社100%子会社である製造会社のルネサス北日本セミコンダクタ(北セミ)がルネサス東日本セミコンダクタ(東セミ)を吸収合併

1つ目のルネサスのルネサス販売の吸収合併の効力発生日は2013年10月1日付を予定しており、ルネサス エレクトロニクスを存続会社、ルネサス販売を消滅会社とする吸収合併方式が採用される予定。

2つ目のRMSとRDCの吸収合併と商号変更は、9月2日に実施予定の2社の株主総会決議を経て、10月1日付でRMSを存続会社とし、RDCを消滅会社とする吸収合併方式が採用される予定で、同時に商号も変更される予定。

3つ目の武蔵ESによる北ESと高崎ESの吸収合併および商号変更は、RMS/RDCと同じく9月2日に実施予定のそれぞれの株主総会決議を経て、10月1日付で武蔵ESを存続会社とし、北ESおよび高崎ESを消滅会社とする吸収合併方式が採用される予定で、同時に商号も変更される予定。

そして4つ目の北セミによる東セミの吸収合併も2つ目、3つ目の案件と同じく9月2日実施予定の株主総会決議を経て、10月1日付で北セミを存続会社とし、東セミを消滅会社とする吸収合併方式を採用する予定となっている。

なおルネサスでは、これらの組織再編のいずれも同社および同社100%保有の連結子会社を当事者とするものであるため、連結業績への影響は軽微だと説明している。