イタリアを代表するファッションブランド、ドルチェ&ガッバーナが、ブランド事業をたたむ可能性があるという。

現在、脱税問題の渦中にいるドメニコ・ ドルチェとステファノ・ガッバーナの2人だが、3億4330万ユーロ(約450億円)もの高額な罰金を払うことになった場合、事業を閉鎖せざるを得ない状況に追い込まれるとドメニコ自らが語っている。

「ブランド事業をたたむことになるだろう。どうしろって言うんだ? 店をたたむよ。こんな金額には太刀打ちできない。不可能だよ」

そして、ステファノも「実刑に値するなら、もう言うこともないよ。でもその実刑には値しないんだ。だから残念だけど、事業を閉鎖するしかなさそうだよ」と続けている。最大4億ユーロ(約520億円)を脱税した罪に問われ、1年8カ月の禁固刑と高額の罰金の支払いを言い渡されている2人だが、それを問題視したミラノのジュリアーノ・ピザピア市長は、市内で店を営業することを禁止。最近になって2人はミラノに構えた全9店舗を一時閉店している。

その件に関してステファノは、デイリー・テレグラフに「泥棒扱いされるなんて真っ平ごめんだね。だって僕たちは泥棒なんかじゃない。自分たちが脱税者扱いされるなんて受け容れ難いよ。僕たちは善良な人間なんだ。イタリアに住んで、イタリアに税金を納めているんだから。別に海外に住んでるフリなんかしていないさ」と切実に訴えている。

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