CEVAは、12GbpsのシリアルアタッチドSCSI(SAS-3)コントローラIPのライセンス提供を開始したと発表した。

SAS-3は、シリアル接続SCSIインタフェースの第3世代として、高性能なシリアルストレージ相互接続性を持ち、エンタープライズアプリケーションに幅広く受け入れられている。ストレージ装置に必要とされる処理能力の増加によって、SAS-2の6Gbpsクラスの速度ではすでに限界が生じているため、12Gbpsに対応したSAS-3の採用が待ち望まれている。CEVAは、世界の主要なストレージソリューションプロバイダに向け、SATA/SASテクノロジをライセンス提供してきた実績を生かし、12Gbps SAS IP向けの包括的なコントローラIPソリューションを展開していくとしている。

CEVAのSASコントローラIPは、SCSI SBC-2エンドツーエンドプロテクション(DIF)、フレキシブルなAMBA AXIインタフェースでScatter/Gatherオペレーションをサポートする全二重DMA、狭帯域/広帯域ポートのサポート、加えて、イニシエータおよびターゲット(SSD)アプリケーション双方のIOPSを最大化するための最適化といった機能を含むソリューションを提供する。

同IPは、Phyコントロール層を有しており、12Gbpsのリンクトレーニングシーケンスが必要とするステートマシンを組み込む。フレキシブルなインタフェース層は、サードパーティあるいは顧客のSAS Phyへの統合を容易に実現する。さらに、数多くの主要なPhy IPパートナのソリューションへの統合も可能にする。ASIC/ASSPの展開に加え、IPは、Xilinx、Altera FPGAへの組み込みにも適しており、FPGAデバイスに組み込まれたPhyを用いる。