NVIDIAは7月23日(米国時間)、デスクトップワークステーション(WS)向けGPU製品の新たなフラッグシップとして「NVIDIA Quadro K6000」を発表した。

同製品は、2880個のストリーミング・マルチプロセッサ(SMX)コアを搭載しているほか、フレームバッファメモリは12GB(GDDR5)搭載することで、従来製品「NVIDIA Quadro 6000」と比べ、計算パフォーマンスを5倍に、グラフィックス能力を2倍程度引き上げることに成功している。

すでにPixar、日産自動車、Apache CorporationやWSIのウエザーチャンネル部門などにおいて活用されており、これまで膨大な時間をかける必要があったモデル構築の時間短縮などを実現しているという。

なお、同製品と併せて同社は、ノートパソコン型ワークステーション用のプロフェッショナル・グラフィックスGPUの新たなフラッグシップ・モデル「NVIDIA Quadro K5100M」も併せて発表している。1536個のSMXコアと8GBのGDDR5を搭載したKeplerのアーキテクチャベースの製品となっている。

発売時期はQuadro K6000が、2013年秋を予定しており、HPやDell、Lenovoなどの大手ワークステーション・メーカーを通じて販売が行われる予定。また、北米と欧州ではPNY Technologies、日本ではエルザ ジャパンと菱洋エレクトロ、アジア太平洋地域ではLeadtekが正規代理店として販売を担当する予定だという。

「NVIDIA Quadro K6000」の外観