カネカは7月23日、出力向上に成功した薄膜三層型太陽電池モジュールの生産を開始し、7月より本格販売すると発表した。

同社は、a-Si層と薄膜多結晶シリコン層の2層を重ねた薄膜シリコンハイブリッド太陽電池をこれまで製造販売してきたが、今回開発された製品は、その2層の間に新たにアモルファス系シリコンからなる層を追加し3層構造としたほか、独自の透明中間層技術と合わせて吸収できる太陽光量を増やすことで、従来以上の出力を達成し、1420mm×1100mmサイズの量産品比で初期出力を10W以上引き上げることに成功したという。

また、3層構造化により、単位電池当たりの開放電圧は従来比1.5倍となる2.0Vまで向上し、パネル当たりの開放電圧も280V程度まで向上させることができるようになったとするほか、パネルの高電圧化により、配線方法の簡略化、配線ミス低減も今後期待できるようになるコメントしている。

なお、同モジュールは、同社の瓦一体型モジュール「ヴィソラ」、スレート瓦専用モジュール「ソルティレックス」、据置型「グランソーラ」などに展開されていく予定。

従来の2層モジュールと今回の3層モジュールの構造を比較したイメージ