防災科学技術研究所は8日、各地点の地震ハザード情報をまとめた「地震ハザードカルテ」を同日より実験的に公開開始した。

先日のニュースで地震ハザードカルテのサービスが実験的に公開される旨を紹介したが、サービスが提供されたことにより、自分の勤務地や居住地といった任意の場所を指定することで地震ハザードカルテを確認することができる。

自分が調べたい任意の場所を指定して地震ハザードカルテを確認できる

ためしに、東京都千代田区の竹橋駅周辺を表示するように指定したところ、30年以内に震度5弱以上の地震が起こる確率が99.9%、震度5強が起きる確率が85.5%と非常に高い値を示した。30年以内に震度6以上の地震が地震が起こる確率は24%と決して低くない値が表示されている。

東京都千代田区の竹橋駅を指定した場合の地震ハザードカルテサンプル

こちらに表示される結果は確率の話なので、地震が必ずおきるというわけではない。しかし、東日本大震災から2年が経過した今、気が緩み始めている人もいるのではないだろうか。改めて、公共交通機関が利用できなくなった際の歩いて帰る手段の確認や、非常食や飲料水といった非常時に必要になる日用品のチェック、家族と連絡が取れなくなった際の落ち合う場所の設定、といった普段ないがしろにしてしまいがちな項目について、これを機会に見直す必要があるのではないだろうか。

是非あなたの住んでいる場所や職場、大切な人がいる地域など確認してみてほしい。