The World Wide Web Consortium

W3Cは6月25日(米国時間)、Webを電子出版業界の重要なプラットフォームとして確立していくための新しい活動「Digital Publishing Activity」を開始したと発表した。この活動を通じて出版業界の開発者とWebプラットフォームの開発者、または電子出版の関係者らとの情報共有を進め、開発を促す狙いがある。

現在市場に出荷されている電子ブックリーダやそのコンテンツは、W3Cが策定したさまざまな規格(HTML、XHTML、CSS、SVG、SMIL、MathMLなど)を活用している。また、コンテンツの提供者はバックエンドシステムにおいてW3Cの技術を広く採用しており、電子出版の業界はW3Cと親和性が高いとみられる。

Digital Publishing Activity」の活動は主に「Digital Publishing Interest Group」で実施されると説明がある。同グループには電子出版や電子ジャーナル、電子マガジン、電子ニュース、電子ブックなどにおける著者、作者、出版社、販売者、関連団体などさまざまな専門家が参加する見通し。さまざまなユースケースを抽出し、必要な技術の策定につなげる狙いがある。