システナは6月24日、Linuxベースのモバイル端末向けOS「Tizen」を搭載した10.1インチタブレットを開発したと発表した。同社は、10月23日から25日まで幕張メッセで開催される「第3回スマートフォン&モバイルEXPO 秋」に同端末を出展し、正式に発表するとしている。

Tizenは、Linux Foundationが開発するモバイル端末向けのOSで、米Intelと韓国Samsungが主導し開発を進めている。NTTドコモを含む各国のキャリア、端末メーカーが参加する「Tizen Association」がOSの推進やビジネス化などを行っている。

今回発表したTizen搭載タブレットは、OSに「Tizen Ver.2.0」を採用した製品で、同OS向けのアプリケーションが利用できるという。

今回発表したTizen搭載タブレット

主な仕様としては、10.1インチ WUXGA(1,920×1,200ドット)ディスプレイを搭載。CPUに1.4GHz・クアッドコアの「ARM Cortex-A9」を採用し、2GB(DDR3)/32GBのRAM/ROMを備える。通信面では無線LAN(IEEE802.11b/g/n)をサポート。このほか、背面に200万画素、前面に30万画素のカメラを搭載。microSDカードの利用にも対応する。

同社は今後、Tizen Ver.2.1の実装や操作性の向上、Webアプリケーションやクラウドを想定した開発を続け、車載を含めた総合的なサービス実現に向けて「TIZEN IVI (In-Vehicle Infotainment:車載インフォテインメント)」の対応を進めるとしている。