Texas Instruments(TI)とHitex Development Toolsは、ISO26262およびIEC61508をはじめとした各種の機能安全標準規格への適合を必要とする製品設計に使用し、TIの機能安全ソリューション「SafeTI」の各コンポーネントの評価を実現するセーフティ・キット「SafeTI Hitex」を発表した。

同キットは、システム例への故障/障害注入、診断アプリケーション、複数の故障診断ルーチンのレスポンスのモニタリングおよびランタイムのプロファイリングなど、複数の重要な機能を統合し、故障/障害の注入、診断機能の適用、故障診断のランタイムのプロファイリング、システム・レスポンスのタイムスタンプ、およびその設定のほか、システムのレスポンス・タイミングを視覚化するステータス情報を要求する開発ボードとの通信を行うなど、ユーザー・フレンドリで、ホストベースのGUIとGUIベースのコード生成ツール「HALCoGen」を提供することで、TIのHerculesマイコンとPMIC(電源管理IC)によるチップセットの評価を迅速に開始することが可能となっている。

また、テスト制御およびモニタ・ユニットとしての動作、ならびにGUIとの通信を管理する、もう1つのマイコンを評価ボード上に搭載しているほか、オンボードのJTAGエミュレータ、加速度計、CANトランシーバ、LCDモジュール、温度センサおよび、USB HUBコントローラならびにシリアル通信ポート・コンバータを備えたホスト/デバッグ・インタフェースを搭載。さらに、100ピン・コネクタを備えた業界標準のDIMMフォームファクタを採用することで、TIの一部のモーター制御キットにプラグインが可能となっているほか、一部のサードパーティからのデバッグ・ツール群をサポートするための外部接続用20ピンJTAGヘッダも備えている。

なお、同キットはすでにHitexにて入手が可能となっており、価格は、医療用および産業用アプリケーション向けのHercules「RM48x」マイコン・ベースのSafeTI Hitexセーフティ・キット、車載および輸送アプリケーション向けのHercules「TMS570LS31x」マイコン・ベースのSafeTI Hitexセーフティ・キットともに499ドル(参考価格)となっている。