左目がほぼ盲目状態であることを告白したジョニー・デップ (C)BANG Media International

『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズや『シザーハンズ』(1990年)、『チャーリーとチョコレート工場』(2005年)などへの出演で知られる俳優のジョニー・デップが、『ローリング・ストーン』誌7月号7月号にて、左目がほぼ盲目状態であることを明かしている。

常に少し色味がかったメガネをかけているジョニーは、生まれた時から左目がほとんど見えない状態で、治療も不可能であるという。さらに右目は近視であり、サングラスやメガネはすべて度付きのもので、メガネなしでは「もの見ること」さえままならないと次のように話している。

「(メガネをかけないと)見るものすべてが、本当に、本当にボヤけるんだ。ちゃんとした視力をもったことなんて一度もないよ」

さらにジョニーは、俳優として演技をする際に、メガネやサングラスをしていないキャラクターの場合は、自身の顔からほんの数インチ程度(1インチ=2.54センチメートル程度)の距離の範囲しか見ることができないと語っている。

元パートナーのヴァネッサ・パラディとの間にリリー・ローズ(14)、ジャック(11)の2児を持ち、現在はアンバー・ハードと交際中のジョニー。8月2日には、最新作『ローン・レンジャー』の日本公開を控え、『パイレーツ・オブ・カリビアン』続編をはじめとした大作も控えているが、ハリウッドから引退することを「毎日考えている」とも明かしている。

「チャンスと意欲、それに仕事をする上での創作上のひらめきを保ち続けている限り、続けるべきだと思ってるよ。でも、将来のある時点で、仕事は最小限にとどめて、自分の人生を生きることに集中するだろうね。しっかりと自分の人生を生き抜くってこと。逃げ回らずにすむ場所へ行くんだ。もしくは、台所やホテルの地下の迷路みたいなところを通り抜けずに済む人生をね。ある程度年をとって頭の冴えが戻ってくると、ある意味自分が逃亡の人生を送ってきたと気づくものさ」

すぐに俳優を引退するつもりはないようだが、一方で自身に安息の場はなく、あったところでそれが必ずしも良いことではない、とジョニーは続けている。

「でも自分がリラックスできるかどうかはわからないな。リラックスなんて僕にはできないのかもしれない。僕の脳ミソにとって、何もしない状態っていうのはすごく悪いことだかね。そうすると変になっちゃうんだよ。変というか、いつも不安でそわそわしてしまうんだ」

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