米Skypeは5月29日(現地時間)、SkypeとLyncを接続して利用できるようになったと発表した。Lyncはマイクロソフトの企業用コミュニケーションプラットフォーム。単一クライアントでプレゼンス、インスタントメッセージ、音声通話、ビデオ会議などの機能が利用可能。
Skypeでは、エンタープライズ向けに強みを持つLyncが、簡単で便利なコミュニケーション体験を提供してきたSkypeを統合することで、ユーザーの利便性を向上はかることができるとしている。また、既にSkypeを利用しているユーザーのメリットとしては、Lyncを導入している企業、顧客と連絡を取ることが容易になることが挙げられる。
統合を行う場合、初めに最新のSkypeをダウンロードする。現在は、WindowsとMacのみ提供となるが、その他の環境については今後のアップデートで順次提供開始となる。
作業の具体的な手順としては、マイクロソフトアカウントを利用して、Skypeにサインインを行う。その時点でマイクロソフトアカウントに保存されている連絡先が利用可能となる。
Skype利用者については、サインインの段階でマイクロソフトアカウントとSkypeアカウントの連絡先が行われる。Skypeアカウントを仕事用、プライベート用と使い分けている場合は、統合するアカウントが同じ目的で利用しているものか注意が必要としている。
現在、Lync連携については1:1の音声通話とインスタントメッセージしか利用できない。今後、アップデートを行うことでLync連携の機能拡充を図るという。最初に予定されている追加機能はビデオ通話となっており、その後も様々な機能を追加していくとしている。
なお、米Skypeは4月にもOutlook.comのSkype統合を発表しており、マイクロソフト製品とSkypeの統合が更に進んでいくとみられる。