ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンは2013年5月21日、「Unity iOSアドオン」「Unity Androidアドオン」を含む、独立系開発者および小規模スタジオ向けのモバイル向け機能を完全無償化した。

この発表は、スウェーデンで開催されたUnity開発者や学生向けのカンファレンス「Unite Nordic」で行われた。BlackBerryやWindows Phone 8など、今後サポートされる予定のモバイルプラットフォーム向け機能に関しても、追加費用なしに利用できるという。

Unityで開発されたアプリケーションの例

マルチプラットフォーム向け統合開発環境「Unity」は、モバイルゲーム向けのレンダリングエンジン、開発のスピードを早める高性能エディタ、多数のモバイルプラットフォームに出力できるといった特徴を備えており、ゲーム開発者にとって人気の開発ツールと言われている。

ユニティ・テクノロジーズによれば、Unityは世界中で最も採用されているゲームエンジンであり、その理由は個人開発者や独立系スタジオの急速な成長にあるという。これをさらに促進するため、従来は7万円の投資が必要であったツール群を無償化することを決定した。

この無償化によって、無料版のUnityを使用している個人開発者および小規模スタジオは、ライセンスの購入やUnityとのレベニューシェア契約を行う必要はなく、自分たちが作ったゲームを公開・販売できるようになる。