イギリスの広告会社WPPの子会社であるカンター・ジャパンは21日、2013年のブランド価値ランキング(『BrandZ TOP100 Ranking(ブランジー・トップ100ランキング)』)を発表した。同ランキングは今年で第8回目。ブランド価値の算出およびランキングは、WPPグループに所属するミルウォード・ブラウン・オプティモア社が作成した。

その結果、ランキング1位には前年に引き続き「Apple」が選出。ブランド価値は前年比1%増の1,850億7,100万ドルだった。以下、2位「Google」(ブランド価値は同5%増の1,136億6,900万ドル)、3位「IBM」(ブランド価値は同3%減の1,125億3,600万ドル)、4位「McDonald's」(ブランド価値は同5%減の902億5,600万ドル)、5位「Coca-Cola」(ブランド価値は同6%増の784億1,500万ドル)と続いた。

ブランド価値ランキング(10位まで)

今回のランキングで注目される点は、スマートフォン関連市場で存在感のあるブランドが前年より価値を高めていること。AppleやGoogleのブランド価値が上昇したほか、「Samsung」のブランド価値は前年比51%増の214億400万ドルとなり、ランキングも前年の55位から30位に大きくランクアップした。

日本企業では、「トヨタ」が前年より価値を高め、最高順位の23位にランクイン。ブランド価値は前年比12%増の244億9,700万ドルだった。また、自動車部門に限ってみると、トヨタが世界1位となり、昨年1位の「BMW」から首位の座を奪還した。カンター・ジャパンによると、自動車ブランドは、中国をはじめとする急成長市場で新車販売(台数)が増え続けているという。米国においても消費者がショールームに戻り始めており、2012年には新車販売(台数)が13.4%増加。トヨタもこの上昇気流に乗り、米国での新車販売(台数)を26%伸ばした。

日本企業のブランド価値ランキング

このほかの順位は、71位「ホンダ」(ブランド価値は同2%減の124億100万ドル)、86位「日産」(ブランド価値は同3%増の101億8,600万ドル)、90位「NTTドコモ」(ブランド価値は同37%減の100億2,800万ドル)となった。

100位圏外では、「ユニクロ」のブランド価値が前年比25%増の46億2,700万ドルと躍進。一方、「ソニー」のブランド価値は同9%減の77億8,600万ドルとなり、前年の86位から100位圏外へ転落した。