KDE Software Compilation

近い将来、もっと軽い「KDE」が登場するかもしれない。KDEのブログに「hackweek9: Lightweight KDE Desktop project」という記事が掲載された。KDEのコンポーネントをベースに、より軽量なエディションを開発するという趣旨のプロジェクトが紹介されている。プロジェクトは「KlyDE」と呼ばれている。

LinuxやFreeBSDベースのデスクトップ向けディストリビューションでは、統合ウィンドウ環境としてGNOMEまたはKDEが採用されるケースが多い。これに対してより軽量な環境を特徴としてXFce4やLXDEが使われるケースもある。GNOMEやKDEはフルスペックでインストールされるため、軽快さを求め、特定のアプリケーションしか使わないユーザには敬遠される傾向がある。

KlyDEはKDEの設定の容易さやモジュール性の高さなどに注目。最低限必要になるコンポーネントだけを抜き出して、最小限のディストリビューションを構築。ここから求めされる最小限のKDEを開発しようとしている。KlyDEの取り組みは軽量なKDEエディションとして興味深いが、KlyDEの取り組みがKDEにバックポートされ、KDEそのものの軽量化にもつながるものとして注目される。