Royal Philips Electronics

Royal Philips Electronicsは4月11日(オランダ時間)、発光効率200ルーメン毎ワット(lm/W)を実現した暖色系の蛍光灯タイプLED照明を開発したと発表した。同社の研究者が開発したプロトタイプで、2015年での市場投入を目指すとしている。現行で市場に出回っているLED照明の発光効率は100lm/W前後。高効率のものでも130lm/Wとされている。200lm/WはLED照明のひとつの目標とされる値で、Philipsがいち早く市場に投入する可能性がでてきた。

Philipsの発表によれば、世界で消費される電力の19%以上は照明で消費されているという。200lm/Wという高い発光効率の照明が普及すれば、消費電力を大幅に下げることができる。白熱電球の発光効率は15lm/Wほど、蛍光灯で40から100lm/Wといったレベルであり、200lm/Wは発光効率が高い。

Coen Liedenbaum at Philips Research shows the first prototype TLED, providing 200 lumens per watt with high quality of light - Philips報道資料より抜粋

Coen Liedenbaum at Philips Research shows the first prototype TLED, providing 200 lumens per watt with high quality of light - Philips報道資料より抜粋

200lm/WのLED照明は各社が開発に力を入れている。LED照明がいずれ200lm/Wに到達することはこれまで予想されてきたが、2015年に市場に登場することになれば、当初の推測よりも早いタイミングで実現することになる。