Gary Kovacs氏

Mozillaは4月10日 (現地時間)、Gary Kovacs氏が年内にMozilla CorporationのCEO職から退くと発表した。ただし退任後も取締役としてMozillaにとどまり、「引き続き、そのビジョンとリーダーシップで貢献してくれる」としている。後任については、人選を開始した段階だという。

Kovacs氏は、2010年10月にCEOに就任した。Sybaseでマーケット・ソリューション・製品担当のシニアバイスプレジデントを務め、Adobe SystemsやZi Corporationでモバイル部門を成長させた実績を持つ。前任のJohn Lilly氏がCEO退任を発表した時に、MozillaのMitchell Baker会長はCEOの条件として、執行スキルや戦略実行能力に加えて、デスクトップからモバイルへのシフト、トレンドを見極める技術センスなどを挙げた。CEOとしてKovacs氏は、モバイル版のFirefox、HTML5アプリ、Firefox OSのローンチを実現し、MozillaにモバイルのDNAを組み込むなど、Mozillaメンバーの期待に応えた。

Mozillaはまた、Mitchell Baker氏がエグゼクティブチェアとして、その役割を拡大して通常業務にも関与し、製品担当シニアバイスプレジデントだったJay Sullivan氏がCOOに、Li Gong氏がモバイルデバイス担当シニアバイスプレジデントに就任することも発表した。新COOのSullivan氏は引き続きMozilla製品の戦略およびロードマップを整備し、さらに製品・ユーザー体験チームと、Firefox OS開発を率いる。