ハッカー集団LulzSecに属していたといわれるRyan Ackyord被告(26歳)が4月9日、英ロンドンにあるサザーク刑事法院にて、LulzSecのメンバーとして企業や組織のWebサイトに対し不正アクセスを行ったことを認めた。Ackyord被告はLulzSecのほかの3人のメンバーと共に刑に服することになる。

Ackyord被告は2011年にLulzSecが展開した活動で、"Kayla"という16歳の少女とみせかけて、リーダー格にあった"Sabu"(米ニューヨーク在住のHector Xavier Monsegur氏といわれている)の下で、企業や組織に対して攻撃を行ったとされていた。

対象となったのはソニー、任天堂、News Internationalなどの企業のほか、国民保険サービス(NHS)、重大組織犯罪対策機構(SOCA)などの国家機関に対する不正アクセスで、セキュリティ企業HBGary Federalに対するハッキングの関与も取りざたされている。今回、これらの不正なハッキング活動を認めたことになる。

英国ではLulzSecのメンバー2人(Mustafa Al-Bassam被告、18歳、Jake Davis被告、20歳)も罪を認めており、Ackyord被告を含む3人は、すでに有罪が確定しているRyan Cleary被告(21歳)とともに5月より刑に服する。