左から、デザイナー・佐藤オオキ、大塚家具 大塚久美子代表取締役社長

大塚家具は4月5日、デザイナー・佐藤オオキとのコラボレーションによるセレクトショップ「EDITION BLUE」を、IDC大塚家具新宿ショールーム1階にオープンした。

数々の名作家具を取り扱い、これまでも奥山清行など著名デザイナーとのコラボレーションを行ってきた大塚家具。そんな同社が今回白羽の矢を立てたのは、デザインオフィスnendo創立者のデザイナー・佐藤オオキ。大塚社長は10年前よりその手腕の高さを耳にしていたがこれまで機会に恵まれず、半年前に対面したことを機に依頼。両者が対話する中で、「若年層やインテリア初心者にも気軽に立ち寄れるようなブランド」の立ち上げが始まった。

「EDITION BLUE」では、佐藤が「どんな物とも比較的合わせやすい」と語る北欧スタイルの物を軸として、イタリアン・モダンやヴィンテージなどをブレンドして家具や照明、雑貨などをセレクト。インテリアをトータルコーディネートするのではなく、例えば椅子を1脚購入し、ライフステージに合わせて必要なものをプラスしていくという「家具を少しずつ育てるという感覚」を、3つのライフステージに合わせたブースで表現している。

IDC大塚家具新宿ショールーム1階には、大きな棚のような什器が据えられている

一人暮らし、結婚、子育てといった3つのライフステージを想定した家具の「育て方」をイメージさせるブース

前述の輸入家具に加え、100年以上の歴史を持つ曲木家具専門ブランド「秋田木工」の定番モデルを佐藤がリデザインし、新作オリジナル家具として販売。今回発売されたのはダイニング用の椅子やテーブル、サイドテーブル、スツール、ソファといった計9点。どの作品もオリジナルの家具にあった装飾を極力排し、すっきりとしたデザインに仕立てた。新たに金型を起こす必要のない範囲でデザインの調整を行い、曲げ木の使用箇所を減らすなど、コスト面にも配慮していると語った。

リデザイン家具された家具のディスプレイも佐藤オオキによって整えられた

また、同店舗のロゴマークに関して、佐藤は「北欧らしさをさりげなく表現したかった」として、中央に角が取れた柔らかい石ころのような楕円を描いた。その中に、インテリアのブランドであることを示すための椅子を配置。フォントは新しいブランドであっても、親しみやすさや、大塚家具らしい信頼感を表現できるようなものを選択したという。

佐藤オオキによるリデザイン家具

椅子「No.500EB」(白木塗装タイプ4万3,000円)

椅子「No.508EB」(4万6,800円)

スツール「No.209EB」(白木塗装タイプ2万8,800円)

ダイニングテーブル「No.T-1430EB」(白木塗装タイプ:天板5万2,000円、脚部6万6,000円)

ラブソファ「No.75EB」(白木塗装タイプ31万2,000円 ※参考価格)

サイドテーブル「No.500EB」(白木塗装タイプ3万9,800円、large4万9,800円)

ローテーブル「No.209EB」(small3万6,800円)

テーブル「No.209EB」(9万3,000円)