MATE is a fork of Gnome 2.

MATEチームは4月2日(米国時間)、MATEの最新版となる「MATE 1.6」を公開した。MATEは、LinuxをはじめとするUnix系OS向けに開発されている統合デスクトップ環境。以前公開されたMATE 1.4から大きな変更が実施されたメジャーバージョンアップに相当する。MATE 1.6では非推奨になったパッケージが削除され、より新しい実装との入れ替えが実施された。

MATEはさまざまなLinuxディストリビューションで採用されているGNOMEから派生した統合デスクトップ環境。GNOMEチームはGNOME 3で新たなユーザインタフェースとして「GNOME Shell」を採用。従来のGNOMEとは大きく異なるUIへ移行した。この取り組みに反発した開発者らが、GNOME 2のコードをベースにMATEを開発するに至った。

MATEはLinux Mint、Arch Linux、Debian/Ubuntuなどでパッケージ化されており、Linux Mintでは標準のデスクトップ環境として採用されている。GNOME 2をベースにしたディストリビューションはほかにもいくつかあり、GNOME 2系のUIを好むユーザが根強いことがわかる。