Mozillaは4月3日、韓国Samsungと共同で次世代ブラウザエンジン「Servo」をオープンソースプロジェクトとして開発していることを明らかにした。ARM上で動くAndroid向けで、次世代の高性能なハードウェアを活用するという。

Servoは、Mozillaのプログラミング言語「Rust」で書かれたブラウザエンジン。マルチコアなどの技術革新を取り入れたコンピューティングアーキテクチャを活用することを目的に、Webブラウザを土台から再構築する。セキュリティの脆弱性の原因に対応しつつ、超並列処理に対応するハードウェアを活用するように設計したという。Rustは並列、オブジェクト指向、強い型付けなどの特徴があり、セキュリティを重要な機能とする。Mozillaは同日、Rustの最新版「Rust 0.6」も公開した。

Mozillaによると、Samsungとは、RustとServoの両方で協業しており、AndroidとARMの対応を実現するとしている。モバイルへの拡大において重要なステップになるとしているが、製品化の予定などについては明言していない。

ServoのソースコードはGitHubで公開されている。64ビットのMac OS XおよびLinuxで動作する。