米Microsoftは3月28日、自社が保有する特許を外部の人が検索・閲覧できるツール「Patent Tracker」を発表した。自社特許に関する情報を公開することで、きちんと機能する特許システムに貢献したいとしている。

Microsoftは2月に開催されたイベントで、自社特許に関する情報をWeb上で公開する計画を明らかにしており、今回のツール公開はその計画に沿ったものとなる。

同社が保有する米国特許および国際特許を検索できるもので、特許番号、特許名、地域、譲受人から絞り込むことができる。合わせて、Microsoftが保有する特許のリストもCSV形式で公開しており、ダウンロードできる。

同社で法務顧問を務めるBrad Smith氏は、「特許システムがちゃんと機能するにあたって、特許保有についての情報を透明化は重要」と記している。特許システムの根本的な問題として発明に関する情報が公開されていない点があるとし、何が発明されたのか、誰が所有しているのかの両方の情報提供が必要だと主張している。

Microsoftはハイテク業界でも多数の特許を保有するベンダーの1社。なお、米Googleは3月28日、オープンソースコミュニティに対し、特許訴訟を起こさないとする誓約を発表している。

「Japan」で検索した例