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Arch Linuxは3月25日(米国時間)、デフォルトのデータベースをMySQLからMariaDBへ変更すると発表した。同日、Slackwareも同様の移行を実施する旨を表明している。openSUSEがすでにMySQLからMariaDBへ移行しているほか、Fedoraも移行を決めている。

Linuxディストリビューションが相次いてMySQLからMariaDBへの移行を進めている背景には、コミュニティにおけるOracleへの不安感がある。Sun Microsystemsのサポート体制からOracleのサポート体制へ切り替わった後、コミュニティから見たMySQLの開発体制は徐々に不透明になりつつある。

こうした懸念に対応するため、openSUSEとFedoraはデフォルトのデータベースをMySQLからMariaDBへ変更すると発表。今回のArch LinuxとSlackwareは、この流れに賛同した形。MariaDBはもともとMySQLを開発していた主要開発者であり、元ファウンダがスピンアウトして開発しているデータベース。MySQLから移行する場合に適した候補と見られている。