米Appleが次期iPhoneとなるiPhone 5Sと第5世代iPadを6月29日のスペシャルイベントで発表するとgizmoratiが報じた。初代iPhoneの発売日がイベント開催日に当たると伝えた。
gizmoratiによると、スペシャルイベントの名称は"Original Passion, New Ideas"で、gizmoratiが得たAppleの内部情報として伝えており、イベントはカリフォルニア州クパチーノにあるApple本社で行われるだろうとリポートした。
ただ、6月にはAppleの開発者向けカンファレンスWWDCが開催されることが多く、WWDCがことしも6月に開催されるのであれば、ひと月の間に2つのイベントを区別して開催する意味がどこにあるのかもわかりにくい。WWDCでは過去にiPhone 3G/3GS/4が発表されており、同カンファレンスで発表されてもおかしくはないからだ。
また、6月29日の発表というのは、これまでのiPhoneシリーズの発表日のサイクルからみると、かなり早いタイミングとなる。iPhone 3GからiPhone 4までは約1年スパンで発表され(iPhone 4Sは1年4カ月)ており、仮に6月末に発表されれば、9カ月ほどでiPhoneの新製品が登場することになる。
端末名称 | 発表日 |
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iPhone 3G | 2008年6月9日(月) |
iPhone 3GS | 2009年6月8日(月) |
iPhone 4 | 2010年6月8日(火) |
iPhone 4S | 2011年10月4日(火) |
iPhone 5 | 2012年9月12日(水) |
とはいいつつも、昨今、Appleを取り巻く状況は厳しくなっている。iPhone 5発売以降、Appleの株価は一時期の勢いを失い、iPhone 5が販売不振にあるとの報道もなされ、以前とは違った様相を呈している。そのためか、SamusungのGALAXY S 4発表直後に、Appleのウェブサイト上でiPhoneの魅力を改めて強調する紹介ページをもうけるなど、焦りとも捉えられかねない対抗措置も講じている。
そうした周辺の状況から考えれば、少しでも早く次期iPhoneを市場投入したいと考えるのは不自然なことではない。次期iPhoneの発表日について、今回は初代iPhoneの発売日というもっともらしい日がセレクトされたが、次はどんな材料が出てくるのだろうか。