独立行政法人 情報通信研究機構(NICT)は3月21日、日本発明資料(ニッパツ)と共同で、英語の特許文献(特許や実用新案など)を日本語に自動的に翻訳する「自動翻訳ソフトウェア」を開発したと発表した。
今回、発表された「自動翻訳ソフトウェア」は、NICTの「語順変換や専門用語の訳語選択を高精度に実現する英日自動翻訳技術」と、ニッパツの「特許特有の文体を解析して、翻訳精度と読みやすさを向上するMT Plus技術」を連携させて、共同開発された。
NICTの自動翻訳方式 |
発表によると、「英日自動翻訳ソフトウェア」では、特許要約1件あたりの訳語誤り数を従来技術と比べて、約12分の1に削減することに成功したという。
今回開発した「英日自動翻訳ソフトウェア」によってニッパツは、(1)英語特許文献を日本語に翻訳するサービス、(2)日本語に自動翻訳した英語特許文献データベース、(3)MT Plus対訳公報などの販売を5月から開始する予定。