Teledyne LeCroyの日本法人であるテレダイン・レクロイ・ジャパンは、自社のオシロスコープに対応したマンチェスターとNRZプロトコルデコーダを発表した。

マンチェスター方式もしくはNRZ方式は、現在のデータ通信の多くで用いられており、多くの設計者がこれらを用いたシステムの開発やデバッグプロセスの簡素化に向けたバス解析ツールを探している。

今回発表されたデコーダは、物理層の特性、プロトコルワードやフレーム構造だけでなく、他のパラメータの点においても幅広い柔軟性を提供することによって、カスタムプロトコルの設計・デバッグのプロセスを支援するもの。また、10bps~10Gbpsまでのビットレートを指定することが可能で、アイドル状態、同期ビット、ヘッダとフッタの情報は、すべてのカスタムプリアンブルまたはCRCの詳細をデコードするように構成することができる。

さらに、柔軟に設計されており、データモードでは、ビットまたはワードにすることができ、ASCII、16進数、または10進数での表示、ビット順序は、LSBまたはMSBに対応している。デコードされた情報は、オシロスコープにて色分けされたオーバーレイで表示され、ユーザがオシロスコープのタイムベースを調整するのに伴って拡張されたり、コンパクト表示される。あるいは、詳細を確認するために該当部分をズームアップすることも可能となっている。

この他、強力な検索機能により、Syncおよびフレーム間ギャップのような特定のバスの詳細について、長時間の補足からデコードされたマンチェスターとNRZ波形から素早く検索することができる。デコードされたデータは、便利な対話型のテーブルに表示される。表内の任意の行をクリックすると、波形内の指定位置をズームアップする。

マンチェスターデコードオプションのソフトウェア価格は「HDO4000/WaveSurferMSXs-B」シリーズ用が16万円、「HDO6000/WaveRunner/WavePro/WaveMaster/LabMaster」シリーズ用が20万円。NRZプロトコルデコードオプションソフトウェア価格は、「HDO4000/WaveSurferMSXs-B」シリーズ用が16万円、「HDO6000/WaveRunner シリーズ用」20万円となっている。