PC-BSD is a free operating system with ease of use in mind.

人気の高いオープンソースのOSディストリビューションの多くは、特定の時点で固定した番号のバージョンをつけてリリースされ、そのバージョンに対してバグ修正やセキュリティ修正などのアップデートが提供される。たとえばUbuntuやFedora、OpenBSDは半年に1回のペースでリリースされ、FreeBSDではブランチごとに年1回ないしは2回ほどリリースが実施されている。CentOSはRed Had Enterprise Linuxのリリースに合わせて新バージョンが公開され、Debianは数年に1回ほどのペースでリリースが実施されている。

こうしたリリース方式に対して、数日や数週間といった短期間で細かくアップデートを繰り返し提供する方式を「ローリングリリース」と呼び、これまでにGentoo LinuxやArch Linuxで採用されてきた。しかし今後、より多くのディストリビューションがローリングリリースへ移行する可能性がある。

Ubuntuではリリースエンジニアリングに割く労力を減らすために、2年ごとの長期サポートリリース時以外はローリングリリースへ移行することを検討している。FreeBSDベースのワークステーションディストリビューションPC-BSDも、2013年2月に入ってからローリングリリースモデルへの移行を発表し、先日、はじめてのローリングリリースモデル版ISOイメージが公開された。

FedoraやCentOSではローリングリリースへ移行するようすは見られないが、UbuntuやPC-BSDなどがローリングリリースへ移行した場合、ほかのディストリビューションもローリングリリースへ移行する可能性がある。