Oracle, The World's Largest Enterprise Software Company

OracleのLinuxチームは2月28日(米国時間)、Oracle Linux 6系の最新版となる「Oracle Linux 6.4」をリリースした。Oracle Linuxは、Red Hat Enterprise Linux (RHEL)をベースにカスタマイズが施されたディストリビューション。アーキテクチャはx86 (32bit)及びx86_64 (64bit)に対応している。

Oracle Linux 6.4は、RHEL 6.4で導入された各種新機能やバグ修正などに加え、新しくなったUnbreakable Enterprise Kernelに特徴がある。それ以外にも、Kspliceにローカルのリポジトリサーバモードが追加されたこと、DTrace for Oracle Linuxが搭載されたことが注目される。

これまでKspliceを使ってゼロダウンタイムアップデートを実施するには、外部の配布サーバに直接アクセスする必要があった。Oracle Linux 6.4ではKspliceオフラインクライアントと呼ばれる機能が導入され、ローカルにyumリポジトリをたちあげて、ダイレクトにサーバにアクセスするのではなく、ローカルのyumリポジトリにアクセスすることでアップデートが可能になった。これで、外部のサーバに接続するマシンを1台に絞りこみ、ほかのサーバはローカルのリポジトリにアクセスすることでアップデートを実施できる。

RHEL 6.4は先週の8日にリリースされており、Oracleは7日程で対応したことになる。Oracle LinuxのISOイメージは「Downloading Oracle Linux」の各ミラーサイトより取得できる。