ネットジャパンは、Hyper-V仮想環境向けに3つの新機能を搭載したバックアップソフト「ActiveImage Protector 3.5 for Hyper-V with SHR」と「ActiveImage Protector 3.5 for Hyper-V Enterprise」の2製品を、2月28日より順次出荷すると発表した。

シームレス・ホット・リストア(Seamless Hot Restore、SHR)機能、重複排除圧縮機能、CSVFのバックアップ機能を新たに搭載している。

「ActiveImage Protector 3.5 for Hyper-V with SHR」画面

従来のディザスタリカバリーでは、障害発生時にバックアップから復元した後、システムの起動と運用を行っていたため、データ量によっては復元に時間がかかることもあった。そのため、復元と同時にシステムを起動・運用開始、復元完了後も継続運用できる、システム復元時のダウンタイムを最小限にできる低価格の製品が欲しい、というユーザーからの要望が多くあった。

また、仮想環境において、仮想マシンやHyper-Vホストがクラッシュした場合、復元に要する時間をゼロにする高可用性システムを構築するのが一般的だが、それなりの費用が必要となっていた。

今回、ネットジャパンが新しく開発したSHR(Seamless Hot Restore)機能を使えば、保存してあるバックアップイメージから仮想マシンを直接起動してすぐに運用を再開、ダウンタイムは仮想マシンの起動にかかる時間だけになる。さらにSHR機能は、バックグラウンドで仮想マシンの復元もおこなうため、サーバの運用は継続しながら、仮想マシンの復元ができる。仮想マシン上でおこなった変更はすべて復元した仮想マシンに引き継がれるため、そのまま継続して運用することができる。

さらに、重複排除圧縮機能、CSVFS(Windows Server 2012で新しく採用されたクラスターの共有ボリューム)に対応したバックアップ機能により、個々の仮想マシンに費用のかさむバックアップソフト(エージェント)をインストールすることなく、クラスタリングされた仮想環境全体をバックアップすることができる。

製品の価格は、小規模なHyper-V仮想環境をターゲットにし、仮想マシンの保護に特化した廉価な製品「ActiveImage Protector 3.5 for Hyper-V with SHR」が6万円。CSVFSによるハイエンドのクラスタリング環境に対応した強力なバックアップ製品「ActiveImage Protector 3.5 for Hyper-V Enterprise」が18万円(CSVFS追加ノードライセンス有)。