インターネットイニシアティブ(IIJ)は、国内初の外気冷却コンテナユニットによる商用データセンターとして2011年4月に開設した「松江データセンターパーク」を、現在の2倍の施設規模に拡張すると発表した。2013年4月より増設工事に着手する。

松江データセンターパーク

同社では拡張理由を、「IIJ GIOサービスの利用が順調に増加し、今後も拡大が見込まれるクラウド需要に対応するため」としている。

新設するハウジングスペースは、ディザスタリカバリやBCP対策の一環として西日本地域にバックアップサイトを構築したいという需要に対応するもの。

新たに増設するデータセンター施設は、2013年秋の稼動開始を予定しており、コンテナ設置スペースを現状の24台から48台に拡張する。サービス需要に応じて段階的にコンテナを増設する予定で、電気設備も現状の2倍の規模に拡張する。

コンテナユニット「IZmo(イズモ)」

コンテナモジュールには三相4線式で給電し、変圧回数を減らすことで配電ロスを低減。また、従来に比べ高密度にIT機器を実装することで、投資コストの低減及びスペースの有効活用を推進するとともに、一年を通じた外気空調の採用に向けた検証を進め、環境配慮型データセンターとして更なる省エネを追求していくという。