先週末にTwitterの新サービスとして紹介されたばかりの動画共有サービス「Vine」だが、公開から1日もせずにFacebookに接続を遮断されたことが話題になっている。Vineはもともと独立系動画共有サービスとしてスタートしたが、昨秋にTwitterに買収され、1月24日(現地時間)にTwitter内の組み込みサービスの1つとしてデビューしたばかりだ。

同件はCNETなどが報じている。Vineは最大6秒間のループ動画を作るアプリ/サービスで、もともとは独立系サービスとして運営していたことからもわかるように、TwitterやFacebookなど、他のSNSのフレンド情報を利用して動画を共有する仕組みになっている。それが昨秋にTwitterに買収され、同社の組み込みサービスの1つとして今月1月24日に紹介された。その直後、報道にもあるようにFacebook側ではVineからの接続を遮断し、Facebookを介してのVineの動画共有が行えなくなっている。昨年はTwitterが、Facebook傘下にあるInstagramからの接続を遮断し、タイムライン上でのインライン共有が行えなくなっていたが、今回はその報復に近い形となった。ソーシャルメディアを巡り、サービス事業者同士の衝突がユーザーの目に見える形で現れた状態だ。

またVineについては、先週末からポルノ動画の拡散に利用されているという報告が相次いでいる。TechCrunchによれば、「#porn」などのハッシュタグで検索するとVineで共有されたポルノ動画が簡単に見つかる状態になっているという。一方でVineサービス側の機能を利用して、著作権違反やポルノ、暴力に関する動画など、ユーザーが不適切だと思われる動画にフラグを立てることができ、ユーザー側の行動にある程度浄化を委ねるというものだ。また削除規定があり、これに違反したユーザーアカウントは削除されるという。もっとも、こうした問題はVineやTwitterに限らないため、遠からず収束すると考えられる。