情報処理推進機構(IPA)は1月22日、2012年のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況を発表した。
発表によると、2012年のウイルス届出件数は前年から減少し、ウイルス別の届出件数は、W32/Mydoomの届出が最も多くなっている。また、マクロウイルスの一種であるXM/Mailcabの届出が2012年4月に増加傾向をみせており、IPAは今後の動向を注視する必要があるとしている。
2012年の不正プログラム検出数のデータをみると、正規のソフトウェアなどを装って感染を試みるTrojan / Horse、インターネットバンキングのID / パスワードを窃取するBancos、偽セキュリティソフトの検知名であるFakeavが多く検出されている。
なお、検出数は届出を受理した日で集計されており、5月にTrojan/Horseの検出数が多くなっているのは、特定企業からの4月の届出が5月に行われたためだという。