デアゴスティーニ・ジャパンは1月22日、パナソニックの「エボルタくん」などのロボットクリエイターとして知られる高橋智隆氏がデザイン・設計を手がけた完全オリジナルロボット「ロビ」を組み立てられる週刊パートワーク雑誌「週刊ロビ」を2月19日火曜日(一部地域を除く毎週火曜発売)に創刊すると発表した(画像1)。全70号の予定。
同誌は、毎号付属のパーツを組み立てていくと、愛くるしい動きや会話を楽しめるロビを完成させられるという内容でのパートワーク雑誌だ。ロビのサイズは、身長34cm、体重1kg、横幅約16cm、奥行き約12cm(画像2~6)。
コマンド式サーボ20軸構成で、メーカーは双葉電子工業製。CPUボードと人感センサ(2個)はヴイストン製で、音声認識ボードとテレビリモコンモジュールはレイトロン製だ。microSDカードでデータを読み込ませる方式になっている。
また、双葉電子工業製のサーボは、ロビオリジナルの小型の「RS308-MD」で、コードが脱着可能な点が大きな特徴。ロビの外見を見てもらえばわかるが、コードは一切外部に出ないようになっている。
前述したように、そのデザインや設計は、ロボットクリエイターで、東京大学先端科学技術研究センター特任准教授、大阪電気通信大学メディアコンピュータシステム学科客員教授、福山大学工学部電子ロボット科客員教授などを兼任する高橋智隆氏(画像8)が担当している。
なおロビの特長の1つが、高橋氏が特任准教授を努める東大先端科学技術研究センター人間支援工学分野と共同開発している点。音声認識機能も含めたより自然なコミュニケーションなどが実現しているのだ。
その音声認識では200以上の言葉を理解し、日常でのさまざまなシチュエーションを楽しむことが可能だ。しかも、単調になりがちな音声認識による会話を、独自のコミュニケーションシナリオを用いることで人間らしい自然さを実現している。
そのほか、ダンスや歌、タイマー、テレビのリモコンといった機能も搭載している。音声認識と組み合わせ、「テレビつけて」とお願いすると、「おっけー!」という返事と共にテレビの電源を入れてくれるという具合だ。ちなみに、同誌付属のプラスドライバー1本で組み立てられるので、初心者でも安心して購入しやすい。
ちなみに、合成音声ではなく、アニメ「ワンピース」のチョッパー役などで知られる大谷育江さんが声を吹き込んでいる。どんな応答をするかというと、「ロビくん!」と呼びかけると「なぁに?」と答えたり、踊った後なら「疲れたよ~」、バッテリが減ると「お腹すいた!」とアピールしたりする。
そしてマガジンに関しては、誌面判形はA4変形判オールカラー全15ページ。内容は、「ロビのロボット見聞録」、「ロボット・クリエーターのツボ」、「ロボットスター・ファイル」、「ロボティクス・ワールド」、「組み立てガイド」の5章で構成されている。
「ロビのロボット見聞録」(画像9)は、シャープ製掃除ロボット「COCOROBO(ココロボ)」や、ホンダ製パーソナルモビリティ「UNI-CUB(ユニカブ)」など、最新のテクノロジーで実用化されているロボットやデバイスを取り上げ、ユニークな機能や開発エピソードなどを紹介。
「ロボット・クリエーターのツボ」(画像10)は、高橋氏の独特のロボット製作プロセスや、デザインをする上でのこだわり、影響を受けたカルチャーやアイテムなど、同氏が創りだすロボットの世界観を紹介するというもの。
「ロボットスター・ファイル」は、「鉄腕アトム」や「機動戦士ガンダム」など、映画やアニメに登場したロボットスターを毎号1つずつ紹介していく。
「ロボティクス・ワールド」(画像11)は、音声認識、顔認識、各種センサなど、ロボットに使われているテクノロジーの基礎から最新情報まで、イラストを使って解説。
そして「組み立てガイド」(画像12)は、いわずもがなのロビの組み立て方を写真付きのステップ・バイ・ステップで解説したページだ。
なお、読者全員プレゼントとして、創刊号から第35号まで購入して応募すると「ロビオリジナルボイス付きクロック」(画像13)が、36号から60号では「ロビ専用充電チェアー」(画像14・15)がもらえる。
価格は創刊号が特別価格の790円、2号以降は通常価格の1990円、CPUボードが付いてくる号は予価4990円、そのほかセンサが付く号など数冊が価格未定だが、CPUボードの号と同程度の値段になるという。
マガジンを14冊収納可能なバインダーは通常価格1290円だが、2013年4月2日から同年7月末までは特別価格690円となっている。
ちなみにすでに特設サイトがオープンしており、その動作も動画で見ることが可能なほか、高橋氏のインタビュー記事なども掲載されている。