Pew Research Centerは12月27日(現地時間)、電子書籍の利用についての米国調査を発表した。電子書籍の普及は進んでおり、16歳以上の米国消費者のうち3人に1人がタブレットや電子書籍リーダーなどの端末を所有していることがわかった。
Pew Research CenterのInternet&American Life Projectが2012年10月から11月にかけて、16歳以上の米国消費者約2200人を対象に、電子書籍の利用について調べた。
電子書籍を利用する人は23%となり、1年前の調査の16%から大きく増加。一方で、紙の雑誌や書籍など印刷物を利用する人は67%、前年の72%から減少した。なお、読書人口そのものも、前回の78%から75%へと微減している。
これに伴い、電子書籍を利用できるタブレットや電子書籍リーダーなどのデバイスの所有も増えている。
調査ではタブレットを所有している16歳以上は25%、電子書籍リーダーは19%となり、ともに前回の10%から15ポイント、9ポイントの増加となった。両方・あるいはどちらかを所有している人は13%から33%に増えた。
性別では男性と女性はほとんど同じ(今年は女性の方がわずかの差で男性を上回った)で、年齢別では30歳~49歳が最も高かった。
このような電子書籍の利用増は、人々の図書館の利用にも影響している。図書館で電子書籍を借りたという人は5%、一年前の3%から2ポイント増えた。調査では、図書館が行っている電子書籍貸し出しサービスに対する認知も増えていることもわかった。利用できることを知っている人は前回の24%から31%、知らない人は63%から57%に減った。