ゼットエムピー(ZMP)は12月18日、Android OS対応の9軸ワイヤレスモーションセンサ「ZMP IMU-Z2 Androidパッケージ」の販売することを発表した。本日より受注を開始する。

同パッケージは、同社の9軸ワイヤレスモーションセンサ「IMU-Z2」(画像1)と、Andoroid OSで同センサのデータを取得するライブラリから構成されている。IMU-Z2は約20gと小型・軽量が特徴で、ケースタイプとネックストラップタイプが用意されている。IMU-Z2は3軸加速度・3軸ジャイロ・3軸地磁気の9軸ワイヤレスモーションセンサであり、そのデータをBluetooth経由でAndroid OS端末で取得することが可能だ(画像2)。

またライブラリは、Android端末内蔵のセンサAPIと同様の形式・物理量で提供しているため、通常のAndroidアプリケーションと同様にJavaで開発できる。そのほか、Javaのサンプルプログラムも用意(画像3)。

具体的には、モーションセンサを身体に取り付けて、その姿勢や挙動を手元のスマートフォンで確認したり、自動車やロボットの実験・計測において、対象物にセンサを取り付けてその挙動をタブレットで確認するといったことに利用できる(画像4)。

人体計測・動作計測のアプリケーションの開発に、自動車やロボットなどの移動体の挙動計測アプリケーションの開発に、ゲームコントローラやユーザーインタフェースの開発にも利用可能だ。

また、スマートフォンやタブレットに搭載されたカメラやGPSと連動したアプリケーションの開発や、端末の3G/LTEなどの通信機能を活用しデータ収集を行う、といった用途にも利用できる。

価格は、ケースタイプの一般が36万5400円、アカデミックが23万9400円、ネックストラップタイプの一般が34万4400円、アカデミックが32万3400円。

すでにIMU-Z2もしくはIMU-Z2ネックストラップタイプのユーザー向けとして「IMU-Z2 Androidオプション」も用意されており、こちらは一般が5万2500円、アカデミックが3万1500円となっている。

画像1。9軸ワイヤレスモーションセンサのIMU-Z2のケースタイプ

画像2。IMU-Z2(右)のデータをAndroid端末(左)で表示

画像3。サンプルプログラム画面

画像4。動作を計測(イメージ)