シマンテックはこのほど、「シマンテックインテリジェンス月次レポート」の11月号を公開した。同レポートでは2012年1月~11月のデータをもとに、スパムメールなどのサイバー攻撃の傾向が分析されている。

今月号は、個人情報の流出につながる「データ侵害」に関するレポートも掲載されている。現在、1回のデータ侵害で盗まれる個人情報の数は増加傾向にあり、これらのうち最もよく盗まれるデータは個人の実名だという。

個人の実名が流出する割合はデータ侵害全体の55%で、オンラインIDとして利用されている「ユーザー名 / パスワード」の40%よりも高くなっている。

今年のデータ侵害の多くは医療や教育などの分野で発生しており、特に、実店舗の代替的なサービスをオンラインで提供している組織で発生数が多いという。同社は、補助的サービスとして作られたWebサイトはセキュリティが手薄になることがあり、データ侵害の対象になりやすいと分析している。

標準的なデータ侵害によって流出したデータの種類(発表資料より)

スパムメールに関する調査結果をみると、今月の世界全体のメールトラフィックに対するスパムレートは68.8%となっている。スパムメールの割合は2011年後半から世界的に減少傾向にあるが、今年は前月より4.0%増加した。

国別のスパムレート1位はサウジアラビアで83.9%。2位はスリランカで76.6%、3位はカタールで74.4%。業種別では前月同様、教育業界のスパムレートが最も高い。

11月のメールトラフィック全体に占めるスパムの割合(発表資料より)

フィッシングメールの割合は前月から0.124%減少し、0.225%(445.1通に1通)。国別のフィッシングレート1位は南アフリカ、2位はデンマーク、3位は英国で、業種別では公共機関のフィッシングレートが最も高い。

11月のメールトラフィック全体に占めるフィッシング攻撃の割合(発表資料より)

メール感染型ウイルスがメールトラフィック全体に占める割合は、前月から0.05%減少して0.391%(255.8通に1通)。1位はドイツ、2位は南アフリカ、3位は英国で、業種別のレートは公共機関がトップになっている。

11月のメールトラフィック全体に占めるメール感染型ウイルスの割合(発表資料より)