大日本印刷(DNP)は12月13日、ホログラムの新工場を関西に新設し、同日より生産開始すると発表した。

ホログラムは、商品券やギフト券などの各種金券、パスポートや社員証などのID証、クレジットカードの偽造防止対策のほか、高級ブランド品のブランド保護などの幅広い用途で利用されている。

新工場では、意匠性と高い偽造防止効果を併せ持つ「エンボス型ホログラム」と、偽造が極めて困難な「リップマン型ホログラム」の両ホログラムを一貫で製造し、その供給体制を強化する。

「リップマン型ホログラム」

新工場の延床面積は約4,200平方メートルで、積層ゴム・粘性体ダンパー・滑り支承・オイルダンパーなどによる耐震性に優れた建屋と、防塵性の高いクラス100性能を持つクリーンルームを備えており、微細加工技術を活かした高品質のホログラム製造体制が整備されている。

同社では、今後求められるセキュリティ製品の高度な管理体制を強化するとともに、世界各国の紙幣やパスポート、運転免許証、社会保障カードなどの公的な社会インフラ製品でのホログラムの利用拡大に対応。今後2017年までの5年間で200億円の売上を目指す。