矢野経済研究所は12月3日、国内のアフィリエイト市場の調査結果を発表した。本調査は、2012年6月から11月に、主要アフィリエイトサービス事業者、インターネット広告実施企業(広告主)、広告掲載媒体(メディア)展開企業に対して実施したもの。
調査方法は、同社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査を併用している。
昨今のスマートフォンの普及がEC市場の活性化に寄与する中、EC市場との親和性が高いアフィリエイト市場も連動する形で拡大を続け、2012年度のアフィリエイト市場規模は前年度比112.6%の1276億9000万円を見込んでいる。
増加の要因としては、アフィリエイトが改めて注目され、大手の総合広告代理店においても取扱が増加し、フィーチャーフォン時代には消極的だった大手企業でもプロモーションを目的とした利用が増加していることが挙げられている。今まではアフィリエイト広告に対して様子見していた大手クライアント(広告主)での採用が増えていることが、市場拡大を牽引しているという。
矢野経済研究所では、アフィリエイト市場の今後について、2011年度から2015年度までの年平均成長率(CAGR)は10.0%で堅調に成長し、2015年度には1659億円に拡大すると予測している。