テクトロニクス、4万円台から購入可能なオシロスコープシリーズを発表

テクトロニクス社は11月28日、電子機器の設計・開発エンジニアや教育機関、ホビイストなどに向けたエントリーレベルのオシロスコープ「TBS1000シリーズ(TBSはTektronix Basic Scopeの略)」を発表した。

同シリーズは最低価格が4万8700円(税別)に設定されており、エンジニアや学生が手軽にオシロスコープに触れることが可能となっている。提供されるのは25MHz品「TBS1022型」、40MHz品「TBS1042型」、60MHz品「TBS1062型」、100MHz品「TBS1102型」、150MHz品「TBS1152型」の5製品で、いずれも2チャネルで2mVの感度まで3%のDCゲイン確度を実現しており、1022/1042型が500MSps、1062/1102/1152型が1GSpsのサンプルレートを備えている。

標準装備の波形データロギング機能では、USBメモリに最大8時間のトリガ波形を保存することが可能なほか、波形リミットテスト機能を用いることで、信号の変化をモニタリングしてパス/フェイルの結果を出力することが可能。また、50万台以上の出荷実績を有するTDS2000シリーズをベースに開発されており、同シリーズで採用されていた各種のトリガや16種類の自動測定機能、FFTなどの機能も搭載されている。

デジタル波形のリアルタイム・サンプリング時、10倍のオーバーサンプリングを実現することで、エイリアシングを起こさずに、正確な波形表示が可能となっている。2チャネル同時測定時でもサンプリングレートは変わらず、フル周波数帯域をサポート可能だ。

TDS2000シリーズで採用されている機能も複数搭載される

さらに、ビギナーに向けたサポート機能として、正確な測定に必要となるプローブの補正を容易に行える「プローブ・チェック・ウィザード機能」も搭載しており、これを活用することでプローブの接続状態や構成波形からプローブの補正状況を診断することが手軽にできるようになり、初心者が陥りやすいミスを未然に防止することが可能となっている。

玄人にも役立ちそうなプローブ・チェック・ウィザード機能

加えて、学生や電子回路の初心者向けにオシロスコープの基礎が学べる学習コンテンツ(CD、日本語対応)を標準で添付することで、教育現場での負担軽減を図ることも可能となっている。

テクトロニクス社 代表取締役社長の米山不器氏

同社代表取締役社長の米山不器氏は、同オシロスコープの販売に際し、「全国の学校で使ってもらいたいので、これまで以上に販売網の拡充が重要だが、オシロスコープは日本のAmazonなどでは売っておらず気軽に買えない。また、地域の販売パートナーがその地域の学校と親しい関係を構築しており、そうした関係を活用してもらうことを目指し、即納できるような体制を構築してもらうとか、オンラインでの購入をしやすくしていく」との販売方針を示しており、東京・秋葉原にある東洋計測器 計測器ランドなどのショールームでの展示も行っていくとしている。また、発売1年間で国内だけで少なくとも数千台規模の販売を目指すとしており、「もともとのテクトロニクスのオシロスコープは高いというイメージがエンジニアや学生に持たれているところがあったが、今回の製品でそのイメージを払しょくしていきたい。学生の就職先である企業の開発部門にはテクトロニクスのオシロスコープが入っている。それと同じ系統の製品を学生のころから触れることができれば、即戦力として育ちやすい。そうした戦略を推し進めていきたい」と販売に意欲を見せる。

なお、5製品ともに最大5年間の保証も付属している。価格は以下のとおり(いずれも税別)。

  • TBS1022型:4万8700円
  • TBS1042型:6万3700円
  • TBS1062型:7万7800円
  • TBS1102型:10万3000円
  • TBS1152型:13万8000円

TBS1000シリーズの概要

オシロスコープのビギナーにも使いやすいようフロントエンドのつまみやUIも日本語表記を採用したほか、ヘルプ画面も日本語で表示される。筐体のサイズは奥行きが125mm、重さは2kgで冷却ファンをなくした静音設計を採用している

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