モリサワは、日本産業デザイン振興会が主催する「2012年度グッドデザイン賞」の「産業領域のためのソフトウエア部門」において、同社のクラウドフォントサービス「TypeSquare」が「グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)」に選出されたことを発表した。

同サービスについて審査委員会は、「印刷分野で準備された多様な文字を、Webでも印刷媒体と同様に使用するために、クラウドコンピューティングの技術を活用して普及を試みている。この仕組みにより、美しい文字、読みやすい文字、ユニーバーサルデザインを考慮した文字など、これまでWebページで、できなかったことが可能となった。また、画像ではなくテキスト情報であるため、音声読み上げソフトウエアへの対応、検索性の確保、翻訳への対応などのWebならでのは利点を活用できることも評価できる。今後、このようなシステムが普及することを期待します」と評価コメントを寄せている。

なお、2012年度のグッドデザイン賞は、3,132件の審査対象に対して、1,108件が受賞。それらの中から"明日を切り拓く力をもったデザイン、未来を示唆するデザイン"として審査委員会が特に高く評価した100件について、「グッドデザイン・ベスト100」として選出された。さらにその中から、時代的課題をより高度に解決した質の高いデザインとして「グッドデザイン金賞」15件が選ばれた。