米Microchip Technologyは、電界を利用してジェスチャーを検出する新しい3Dインタフェース向けセンサ「MGC3130」を発表した。

同製品に利用されているGestIC technologyは、もともと独IDENT Technologyが開発していたものであるが、同社は2012年5月にMicrochip Technologyに買収されている。

MGC3130は150dpiの解像度と200Hzのサンプリングレートで手の位置や指の動きなどを検出することが可能なほか、ノイズに強いという特性がある。同社によれば、従来のカメラを利用したジェスチャー認識と比較して、利用時の消費電力を90%以上削減できるとしている。

認識範囲は電界用のアンテナ部から15cm程度の範囲まで可能とする。Active Sensing時の消費電力は150mWとされ、またAuto Wakeupの機能により待機中の消費電力を更に下げられると同社は説明している。

パッケージは5mm×5mmの28pin QFNですでにサンプル出荷も開始、量産は2013年4月を予定している。価格は大量発注時には1個あたり2.26ドルの予定であるのほか、評価キットとして「Sabrewing MGC3130 Single Zone Evaluation Kit」が169ドルで提供されている。

なお、同製品については、2012年11月14日~16日の期間、横浜で開催されたET2012において、もう少し細かな話をMicrochipの担当者から伺うことが出来たので、こちらは改めてレポートさせていただく予定である。

電界を利用してジェスチャーを検出する3Dインタフェース向けセンサ「MGC3130」のパッケージイメージと機能ブロック図