Xilinxは、情報保証(Information Assurance)および不正操作防止(Anti-Tamper)IPコアをサポートする同社第4世代のセキュアアーキテクチャを発表した。

同アーキテクチャは同社の防衛グレードの28nmプロセス採用FPGA「7シリーズ」ならびにAll Programmable SoC 「Zynq-7000」に適用され、これらを活用することで、カスタマは最新の航空宇宙/防衛(A&D)システムの配備にともなうリスクとコストを削減できるようになるという。

これらのデバイスを用いてセキュア通信を実現する防衛グレードアプリケーションの例として同社では、セキュリティモニター 3.0 IPコアによって物理的デザインセキュリティを実現した、シングルチップクリプト(SCC) 機能を持つデバイスを挙げている。

SCCは複数のFPGAの機能を単一デバイスにまとめることが可能なため、A&D製品開発者はシステムSWAP-C(サイズ、重量、電力、コスト)を下げることが可能になるほか、リプログラムが可能なため、同じハードウェアコンフィギュレーションで複数の機能を実現することができ、ASICやASSPを用いるリードタイムが長い従来のアプローチの限界を克服できるという。

なお、これらAll Programmable防衛グレードFPGAおよびSoCの各ファミリは2013年第1四半期からの量産を計画しており、I温度グレード(-40~+100℃)、Q温度グレード(-40~+125℃)、M温度グレード(-55~+125℃)の製品がそれぞれ提供される予定だという。