国立国会図書館は11月5日、東日本大震災関連情報のポータルサイトを目指して構築された「東日本大震災アーカイブ(開発版)」の試験提供を開始した。同プロジェクトは総務省と連携して進められており、国内外の記録の収集や後世への継承、復興・防災への貢献などを目的としている。

東日本大震災アーカイブは、さまざまな震災関連のコンテンツを保存し、一元的に検索・閲覧可能にするシステム。2013年3月に正式サービスの開始が予定されている。

東日本大震災アーカイブ(開発版)のWebサイトイメージ。「詳細検索」ではデータの種類や作成日・出版年月日などを指定できる

今回は試験版としての提供となり、現時点で国立国会図書館の蔵書やデジタル化資料を検索できる「NDL - OPAC」や「国立国会図書館デジタル化資料」、Yahoo! Japanの「東日本大震災写真保存プロジェクト」などのデータが閲覧可能になっている。

2012年10月17日時点の検索対象データベース一覧

東日本大震災アーカイブは引き続き開発が行われ、2013年1月中旬以降に順次、検索対象データやユーザーインタフェースの拡充、メタデータ・外部提供インタフェース(API)の提供が実施される予定。また、正式サービス開始後には、国立国会図書館館内での東日本大震災関連コンテンツの複写サービスも利用可能になるという。