東京都環境局は10月25日、発電事業者が一定の面積を有する屋根を借りて太陽光発電を設置し、建物所有者が屋根の賃料を得る「屋根貸しビジネス」に関して、屋根の貸出を希望する建物所有者を募集すると発表した。

今年7月に固定価格買取制度が開始されたこともあり、屋根貸しビジネスへの注目度が高まっている。東京都は屋根貸しビジネスを推進しており、すでに発電事業者の募集を実施し合計35の事業者が登録されている。東京都は、太陽光発電用の屋根の貸出希望者を募り、建物所有者が選んだ登録発電事業者に対して屋根に関する情報を提供するというマッチング事業を行う。

東京都によるマッチング事業のイメージ

募集の対象となる屋根の条件として、「日照条件が良好なこと」「概ね20年間の貸付が可能であること」「太陽光発電の設置可能な屋根面積が150平方メートル以上であること(複数の屋根をまとめて150平方メートル以上としたものも可)」の3点が挙げられている。なお、貸付け期間については短縮可能な場合もあるとのこと。

また11月27日には、都庁第二本庁舎にて、屋根貸しビジネスについての理解を深めるための「太陽光発電屋根貸しセミナー」を開催する予定。