オルタステクノロジーは10月23日、4K2K(3840×2160画素)表示に対応した世界最小となる9.6型のカラー液晶パネルを開発し、2012年11月よりサンプル販売を開始すると発表した。
4K2KはフルHDに続く次世代の高画質表示規格として普及が見込まれており、今回開発された液晶パネルはこれを、高精細かつ高開口率を実現する独自のHAST(Hyper Amorphous Silicon TFT)技術をベースに、微細加工技術、液晶配向技術、パネルの能力を最大限に引き出す駆動技術を駆使し、9.6型という小型の画面サイズで実現した。
458ppiという人間の目の識別限界を超えた高精細表示を実現したことにより、より繊細できめの細かい表現が可能となった。このため2Dでありながら実物のような、これまでにない自然で立体感のある映像を映し出すことができるようになるという。
また、視野角は上下左右160度、表示色数は各色8/10ビット、色再現範囲はNTSC比72%で、用途として、放送用4K2K対応カメラのモニタ画面をはじめとする業務用機器やクリアで高精細な表示が求められる映像機器、医療関連機器などを想定しているという。