情報処理推進機構(IPA)は10月17日、2012年第3四半期におけるコンピュータウイルスの届出状況を公開した。発表によると、第3四半期に同機構が受けたウイルス届出件数は2595個で、第2四半期から65件減少した。

コンピュータウイルス届出件数の四半期ごとの推移(発表資料より)

ウイルス別の届出件数は、W32/Mydoomが591件と最も多く、W32/Netskyが463件、W32/Autorunが175件となっている。W32/Autorunの届出件数は2011年第2四半期から比べて1/3まで減少しており、これは、W32/Autorunが感染するために悪用する自動実行機能の設定が、Windowsの更新プログラムによって無効化されたためと見られる。

ウイルス別届出件数の推移(発表資料より)

2012年第3四半期のウイルス検出数は6万9738個と、2012年第2四半期から1万7173個の増加。検出ウイルスはW32/Mydoomが全体の半数以上を占め、W32/Netskyの割合も高い。W32/MydoomとW32/Netskyは、自分の複製をメールの添付ファイルに付けてばら撒き、感染拡大するタイプのウイルスで、このウイルスに感染しているサーバーやPCが未だに多く存在していることがわかる。

ウイルス検出数の推移(発表資料より)

また、ウイルスの定義に当てはまらない不正なプログラムの上位10個の検出数は7万7345個と、2012年第2四半期から9630個増加した。特に、海外の宅配会社等の伝票情報を装って感染を試みるInvoと、広告表示プログラムの総称であるAdware、オンラインバンキングのID / パスワードを窃取するBancosの検出数が多い。

不正プログラム検出数の推移(発表資料より)

これらウイルスや不正プログラムのほとんどはメールを感染経路としていることから、IPAは、ウイルス対策ソフトなどを適切に利用することでほぼ確実に感染を防げるとしている。