米Appleは10月5日(現地時間)、旧MobileMeユーザーが無料でiCloudの有料ストレージプランを使用できる期間を、1年間延長することを明らかにした。延長の対象となるのは2011年10月12日から2012年8月1日までの間にiCloudに移行したアカウントで、2013年9月30日までiCloudの有料ストレージプランを無料で使用できる。その後は有料ストレージプランを契約しなければ、5GBの無料ストレージプランにダウングレードされる。

Appleは昨年、同社が提供するオンラインサービスをMobileMeからiCloudに移行させた際に、MobileMeからiCloudにアカウントを変更したユーザーに期間限定でiCloudの有料ストレージを無料提供するプログラムを用意した。MobileMeが有料サービスだったのに対し、iCloudは基本サービスが無料であるため、その違いを埋め合わせた形だ。無償アップグレード期間は今年の9月30日までだった。ところが、終了後も旧MobileMeユーザーには追加ストレージが割り当てられたままで、しかもそのストレージを使用できる期限が2050年9月30日に延長されていたため、旧MobileMeユーザーの間で大きな話題になった。Appleは今回の期間延長の理由を明らかにしていないが、本来の無料ストレージアップグレード提供を終了させる際のミスを補うための期間延長である可能性が高い。

2050年まで延長はバグだった。対象となる旧MobileMeユーザーは2013年9月30日まで追加ストレージプランを無料で使用可能

無料ストレージアップグレードの容量は、対象ユーザーがiCloudに移行した時点のMobileMeの容量によって10GB、20GB、50GBのいずれかになる。対象ユーザーで、すでにストレージプランを有料プランにアップグレードした場合は、料金が請求されることなく自動的に来年9月30日まで延長される。