米Microchip Technologyは、PIC16Gシリーズとして28pinパッケージのPIC16F1512/1513を発表した。8bitのXLP(eXtreme low Power) Technologyを搭載した製品で、動作時消費電流は30μA/MHz、スリープ時の消費電流は20nAを実現しているほか、内部に17×10bit A/Dコンバータ(ADC)やEUSART、I2C/SPI、Capture Compare PWM×2を内蔵し、7KBのFlash Memoryと256BytesのRAMを搭載する。

また、従来のPIC16F151Xファミリと比較した場合、同社のmTouch容量式タッチセンサで利用できるHardware CVD(Capacitive Voltage Divider)付の10bit ADCが追加されている点が新規点である。このADCはタッチセンサの測定を自動的に行うため、ソフトウェアで管理する必要が無く、これが省電力化に繋がっていると同社は説明する。

さらに同社が無償で提供するMPLAB X IDEで開発が可能なほか、MPLAB PM3 Universal Device Programmer(895.00ドル)、PICkit 3(44.95ドル)およびMPLAB ICD 3(189.99ドル)といったデバッガ/プログラマでサポートされるほか、同社のF1 Evaluation toolsも利用可能である。

なお2製品ともにすでにサンプルおよび量産出荷を開始している。パッケージは28pinのSSOP/SOIC/SPDIPならびに4mm×4mm×0.5mm UQFNで提供される。大量購入時の価格は0.58ドルからとなっている。

PIC16Gシリーズの新製品「PIC16F1512/1513」のパッケージイメージと機能ブロック図